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2022年10月10日 本棚の本 2022.10月

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御書印に書かれている文はこの本から抜粋しました。

 

“旅の意味が非日常性を求めるのではなく、
見逃してしまいがちな物との自然な出会いを求めることであるならば、
遠くへ出掛ける日も、日常的な生活の日々も、同じ意味を持つ旅となる”

 

 

旅は距離ではなく、意識の中にある。
形も同じく見逃してしまいがちな物のひとつ。

 

形の旅 著/春夏秋冬叢書

 

美しい形には、それだけで惹きつけられる魅力がある。

 

その美しさは先人たちが創造し、それを維持され現代の世にも存在いること。

 

自分のまわりのそういった物があるのか、普段から触れているのかと読了後に目に入れるものや向ける目線が明らかに変わった。そして今ある美しいものを残すということが、どれだけ大切なのか、在ることが当たり前でないことに気づかされた。

 

円空と木喰。
民家の形。
民俗の形。
広告の形。
文字の形。
人の形。
旅の形。

 

物質的には豊かになったが、精神的に多くのものを失った、と気づかされる言葉があった。物を大切にすることで、人が物に対する愛情を取り戻す。それが心の再生に繋がっていくことで明るい未来に続いていくのではないかと。物というのは、物質だけでなく「人」「友」「環境」「自然」「街」「地元」などまわりにある存在すべてにおいて言える。

 

「形の保存が目的ではない」

 

この書籍に込められている気持ちは計り知れない。

 

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●本の情報…出版社:春夏秋冬叢書 発売年:2007年 ISBN:9784901835312

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