2016年1月22日 ロックで独立する方法 [著] 忌野清志郎

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世の中に一石を投じる、という意味。
一石を投じ続ける、という生き方。

高校3年の頃、友人の影響で初めてちゃんとRCサクセションを聴いた。
和製ロックに乗り遅れていた僕にとっての清志郎のイメージは、小学生の頃「オレたちひょうきん族」に飛び入りで外人と出ていた、顔を塗りたくったサイケデリックな変な人というものでしかなかった。

それが!・・・「トランジスタ・ラジオ」「雨上がりの夜空に」「スローバラード」等々のめり込むように聞きかじった。当時の自分は、今居る環境を飛び出してもっと広い世界を覗いてみたいと夢想していた。
「自立」が今後のテーマだった。そんな時にRCは、清志郎は、僕の自立心に火を点けてくれた。自分の気持ちにとてもキャッチーだった。

残念ながら聞き出してすぐ後、RCは無期限活動停止となった。その後、都会で不安定な独り暮らしをしながらソロをいくつか聞いた後、、、パッタリ聞かなくなってしまった。

あれから20年くらい経つ。清志郎を聴かなくなった頃から、自分は大人の男として自立し始めた。猛烈に働き、小さな目の前の世間と格闘し続けてきた。

清志郎のその後はどんな軌跡だったのだろう。最近、久し振りに興味が湧いた。
CDや本など活動の軌跡を見て、この人は本当に世の中と格闘してきたんだなぁと感心し、頭が下がる想いを抱いた。

おかしいと思うことに、ちゃんとおかしいと一石を投じる人。
一過性でなく、どんどん進化しながら一石を投じ続けること。

それがRCの無期限停止という「冬」を経ても、清志郎がずっと続けてきたことなのかもしれない。
「自立」した一人の大人として、今改めて清志郎の生き方に敬意を表したい。

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