2016年6月25日 ぼくの仕事場は富士山です [著]近藤光一

「人はなぜ富士山に登るのか」かつては信仰心のため登っていたが、現代の人々が登る理由とは?
その答えが本書にある。長年、富士山登山ガイドをしている作者が伝える富士山の本当の姿。

「なぜ山を登るのか」「そこに山があるから」昔から良く聞くこの質問と答え。
当たり前のことを言っているようで、実は人生論だったりもする。

私は山登りが好きだ。
自然に触れることで知識を得ながらも心が安らぐ。頂上へ登ることで達成感を感じられる。とある山小屋の主人との出会いで大きな影響を受けたりもした。

では、どの山でも良いのかと問われれば「良いのだ」と答えるだろう。
山登りをするならどの山にも発見や出会いがある。

しかし富士山はちょっと特別だ。

昔、富士山へ登るのは信仰に導かれた人達だったという。
昨今の富士山登山ブームにより登山者は格段に増加した。
その中に信仰心から登っている人はどのくらいいるのだろう?
富士山への信仰心はなくなってしまったのか?

富士山に登る人の思いは様々だ。
そんな多種多様な登山客をガイドしている作者だからこそ、なぜ富士山へ登るのか理由が分かるのだろう。

豊かな森が豊かな海を作り、私たちの暮らすこの地を守っている。
自然保護だなんて大それた事を言うつもりはない。遠く富士山を眺めながら、ふと身近な自然に目をやる。

「あ~蕾が開いたな。葉が増えたな。山々が赤く色付いたな」そんな小さな発見と出会いを大切にしたい。

「あなたにとっての富士山は何ですか?」

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