歩きスマホをやめて歩きマンホールしよう
マンホールはman(人)+hole(穴)の造語で「人孔」を意味しており、下水事業や雨水事業などの点検をするための出入り口です。その部分に人が落ちないようにするためにマンホール蓋が設置されています。マンホールがなければ、水が汚れてしまったり、水が溢れてしまったりして安全に生活することができなくなってしまうのでとても重要なものです。
道路の下にあるマンホールそのものを立ち止まって観る機会はあまりないけれど、その存在を示してくれているものがマンホール蓋です。マンホール蓋は必ず道にあり、誰もが一度は見たことがあるものですが、その時の見方はどういう風だったでしょうか?「チラッと何となく見た」「ちゃんと見たことがない」という人が多いと思います。それではもったいない!!
普段の生活の中に当たり前のようにあって気にすることがないけれど、実はその場で立ち止まって見たくなるほどこだわりが詰まっています。それこそがマンホール蓋なのです!今までの見方が変わるマンホール蓋の世界をお楽しみ下さい。
豊橋市
POINT
平成8年の市制90周年の時に、市民の方々に下水道をより身近に感じてもらうことを目的としてデザイン蓋が作られました。どのデザインも豊橋市の歴史や町の特色が描かれています。市内のマンホール蓋の数は3万5000~4万枚あり、そのうちすべてがデザイン蓋ではありません。デザイン蓋を自分で見つけることができた時は、ハッピーな気持ちになれますよ。道にあるデザイン蓋は黒色のものがほとんどですが、ある場所に綺麗なカラーデザインのものがあるんです。ぜひそれも探してみて下さい!
道のマンホールそのものを普段は目にすることがありませんが、24時間365日休むことなく働き続けて、私たちの生活には欠かせない重要なものです。もし下水道がなかったら、街の機能がほぼ止まってしまいます。トイレが使えなくなったり、家・学校・会社から出る汚水は流せなくなったりして、街中に汚物が溢れてしまいます。現在の綺麗な環境で毎日生活できていることに改めて感謝しなければいけないですね。
SPOT INFORMATION
所在地 | 愛知県豊橋市駅前大通1丁目41 |
豊川市
POINT
狐が描かれているものは平成3年から使用されていて、いなりんが描かれているものは平成27年から使用されている比較的新しいものになります。どのデザインも市のイメージアップのために作られ、豊川市ならではのものが描かれています。豊川市内にあるマンホールの半数以上はデザイン蓋が使用されています。
また、マンホール蓋にも使用されている「TOYOKAWA」というロゴは平成2年に考案されたもので、マンホール蓋だけではなくて、道路の案内標識など様々なところで使用されているので是非見つけてみて下さい!
マンホール蓋の大きさは直径63cmで、強度は道路の幅などに応じて2種類あり、重さは39kgと44kgとなります。
また蓋枠の部分の重さが40kgなので合計で90kg弱ほどになるそうです。
マンホール蓋の重さは設置場所や道路の大きさによって違いがあることを知り、車や人の交通量を考えてつくられているものだと感じました。様々な観点から細かく考えられていて驚きました。
SPOT INFORMATION
所在地 | 愛知県豊川市豊川町仁保通10 |
蒲郡市
POINT
市制40周年事業の一環として下水道イメージ向上のため平成元年からデザイン蓋が制作されました。平成4年にデザインが現在のものに決定し、これ以降に設置されたマンホール蓋はすべてデザインのものが使用されています。
デザイン蓋は通常のものに比べると凹凸が多くなったり細かくなったりするので、スリップ防止の効果になり、見た目が楽しくなるだけではなく事故防止にも繋がっているのです!
マンホールそのものを見ることはできませんが、マンホール蓋がその存在を示してくれています。それだけではなく、蓋の上を車や人が通る時に危険を取り除く工夫がたくさん詰まっていると思います。
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所在地 | 愛知県蒲郡市港町1 |
新城市
POINT
昭和50年代後半に、製造業者ごとに桜を描いたマンホール蓋ができました。しかし業者ごとに蓋の構造が違ったため、蓋を開ける器具がそれぞれ必要で不便を感じていました。そのため平成7年度に蓋の構造を新しく統一化する時に、デザインも新たに決めました。
平成29年度で市内のマンホール蓋の数は約3400枚あり、そのうちデザインマンホールの割合は95%でほとんどがデザイン蓋を使用しています。反対に普通の蓋を探す方が大変かもしれません。
デザイン蓋は普通の蓋に比べて数が少ないと思っていましたが、たくさんあることで市に興味を持ってもらいやすいと感じました。また蓋1枚で市の特徴が集約されているので市の看板と言えるものですよね。
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所在地 | 愛知県新城市西入船15 |
田原市
POINT
旧渥美町は平成3年から、旧赤羽町は平成4年から下水道事業が開始され、その同時期にデザイン蓋が作られました。しかし、旧田原町にはデザイン蓋はありません。
マンホール蓋はおよそ100m間隔で設置されていて、旧渥美町と旧赤羽町は基本的にすべてデザイン蓋が使用されています。その中で、道が交差しているところは下水管の合流点にあたるので、カラーのデザイン蓋を設置してわかりやすくしています。
そのため探す時の目安になり、簡単に見つけることができるので是非見てみて下さい。
カラーのデザイン蓋は見て楽しむものというだけではなく、下水道の仕事においての目印としても役割を果たしていて驚きました。道路の下にある下水管を実際に見ることはできませんが、どのような構造で水が流れているのかを知るきっかけになりますね。
SPOT INFORMATION
所在地 | 愛知県田原市赤羽町大西32-4 |