知っておきたい!下取りのタイミング

新しく車を購入する際、今乗っている車を下取りとして手放し、そのお金を車の購入資金に充てることが多いです。ディーラーは、査定をしたうえで下取り価格を決定しているのですが、時期によってその金額が大きく変わることがあります。

では、下取りの良いタイミングとは、一体いつなのでしょうか?

今回は、損なく下取りを出すための“タイミング”をご紹介します。


ディーラーの査定方法を知る

まず、ディーラーの査定方法についてです。査定とは、簡単にいうとその車の状態に点数をつけること。その車の価値がどれくらいなのかを見極め、下取りの金額を設定します。

つまり、下取りについて知るためには、ディーラーが車のどの部分を見て査定をしているのかを、知っておく必要があります。

査定では、「実際の車の状況」と「中古車オークションの相場」の二つを考慮したうえで下取りの値段を決定しています。

  • 実際の車の状況

どこに傷があるか、大きな修理の履歴や故障があるか、走行距離など、実際に車を見ながらチェックを行います。たとえ見た目はきれいに修理していても、過去に車のフレーム(骨格)に影響するような修理の履歴がある場合は大きな減点になります。その車を売り出した際、価格に大きく響くため、見落とさないようディーラーは注意深く見ています。

また、何年式の車なのか、などの情報を知るために車検証を必ず確認します。次回車検までがどのくらいの期間が残っているのかも、重要なポイントになるのです。車検の残りが少ないと、価格は下がる傾向にあります。

  • 中古車オークションの相場

同時にチェックするのが、「中古車オークションの相場」。中古車オークションとは、一般の人は参加できない、業者専門のためのオークションのことです。ディーラーや中古車業者によって、中古車の売却や仕入れが行われています。ディーラーで下取った車のほとんどは、この中古車オークションに出品されています。オークション相場は、時期によって変化します。オークションに出品するタイミング(≒新車が納車されるタイミング)のオークション相場を予測し、査定額を決定しているのです。

時期によって変わるオークション相場を読むことは、素人にはなかなか難しいことですが、自分が中古車を購入すると仮定して考えてみてください。当然ですが、“走行距離が少ない”、“比較的新しい車”など、需要のある車ほどオークションでの値は上がります

先ほど、車検の残りと価格が関係することをお話ししましたが、その理由もオークション相場にあります。次回車検までの期間が長い車は需要があり、値がつくからです。みなさんも中古車を購入するなら、車検がすぐに来てしまう車より、たくさん残っている車の方がいいですよね。

また、1年を通して中古車相場の上下(≒下取り価格の上下)があります

中でも1~2月は、中古車相場が高いと言われています。理由としては、4月からの新生活に向けて、即納車できる中古車の需要があるから。また中古車相場と別ですが、ディーラーのほとんどは3月が決算です。決算を控えたディーラーは、多少下取り価格を上げてでも多くの新車を販売したいいう考えがベースにあるため、1~2月は下取り価格が上がる傾向にある、という背景もあります。

そのほかには、SUVは、スキーなどレジャーで活躍するため、冬を迎える前に需要があり、秋ごろ相場が高まる傾向があります。


自分の車の状態の把握

自分の車がどんな状態なのか、今後どのような手入れが必要になるのかを把握している方が、将来のカーライフの見通しがつきます。というのも、手放す車に大きな金額をかけるのは、誰でも避けたいこと。つまり、大きな費用がかかる修理の前に買い替える、というのも重要な時期(タイミング)であるといえます。

そのためにも、半年ごとの点検など、定期的なメンテナンスをオススメします。

車は、タイヤやバッテリーなどの消耗部品の交換が必ず必要になります。半年ごとにメンテナンスをしていれば、「半年後には〇〇の交換が必要になりますよ」など、今後の修理について前もって知ることができるのです。未来の出費を前もって知っておけると、準備ができますし、安心です。

また、消耗部品以外でも、整備士が異常を早期発見したことで大きな修理を回避できた、という話も少なくありません。メンテナンス不良により、出先で突然の故障!というアクシデントも未然に防ぐことができます。

「メンテナンス不良により急遽修理が必要になった!次回車検を通すつもりはないのに、もったいない…」よりも、「半年後に修理をしなくてはならない…今の車にお金をかけたくないし、それまでに新車に替えようかな」の方が、損が起きづらいと思いませんか?

つまり、いずれ修理が必要になる“未来の出費”を知ることで、新車購入のタイミングを計ることができるのです。


下取りのタイミング

下取りの良いタイミングとして、「車検を残す」「大きな金額の修理をする前」の二つが大切になってきます。しかし、その二つのポイント以外に、高く下取ってくれるキャンペーン期間や特定の車の需要が高まる時期などがあるかもしれません。

少し先の将来に車を購入するとしても、前もって査定をお願いしてみることで、あなたにとって良いタイミングでディーラーからの提案があるはずです。




下取りのタイミング以上に重要なこと

購入する“新車の良いタイミング”もあります。下取りのタイミングについて説明してきましたが、そもそも新車を購入するタイミングを決めるのは、当然下取りだけではありません。むしろ、モデルチェンジ直前や低金利のキャンペーン中など、“下取りの良いタイミング”以上に損なく購入することができる“新車の良いタイミング”が訪れることは大いにあり得ます。

ですので、下取りのタイミングは、【新車を購入するための判断材料のうちのひとつ】にすぎません。

「新車を購入しよう!」と思ったとき、下取りのタイミングも加味して考えてみるのが、あなたにとって損のない買い物になるはず。

そのためにも定期的な点検は、今からできる、将来の”下取りの良いタイミング”を知る方法です。下取り車に大きな修理費を支払うような損のないよう、定期的なメンテナンスを実施してみませんか?

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