流行りの「クルマのサブスク」トップ3

クルマにもサブスクがあるのをご存じですか?

サブスク、と聞いて思い浮かぶのは、音楽や映像が主流で、最近は他にも家電や洋服のサブスクサービスが増えてきましたよね。実は、2019年にトヨタ系サブスクKINTOが台頭して以来、「クルマのサブスク」の市場も拡大し、各社の勢いは年々増しています。

そこで今回は、今後とも競争が熾烈化すると考えられる「クルマのサブスク」、オススメ企業トップ3をご紹介します!


そもそも「クルマのサブスク」って?

「クルマのサブスク」は、車両代、各種税金や保険代、メンテナンス代などをまとめて月々分割払いする、新しいクルマの所持方法です。契約方式やオプション、制限は業者によって異なり、特徴も様々です。

「クルマのサブスク」と似た意味で、「カーリース」というものがあります。現在、両者はあまり差別化されることなく使用されていますが、主に自動車メーカーが提供しているものを「クルマのサブスク」、それ以外の企業が提供しているものを「カーリース」と呼ぶことが多いです。「クルマのサブスク」は、リースできるクルマが同社のクルマであることが多いです。トヨタ系の企業KINTOは、トヨタ・レクサス車のみの取り扱いといった感じです。一方で「カーリース」は、取り扱い車種が豊富な分、任意保険やメンテナンスが十分でない場合があります。

ちなみに、両者ともクルマの所有権は契約先の貸主です。あくまで契約者が一時的に借りている状態、ということです。「クルマのサブスク」は、「クルマを所有しない」現代に即した契約方式なのです。


ランキングの判断基準

今回は、「クルマのサブスク」「カーリース」両者を統合した上でのランキングです!

判断基準は、以下の3点です。

1.

どれだけ楽ができるか

サブスクやリースの魅力は、やはり月額料金に車検代・税金・保険などが込み込みであること。月額料金に様々な料金がまとまっていた方が、様々な契約手続きに迷ったり、時間をかけたりする必要がなくなります。

更に、車検やメンテナンスができる提携先が多いと、最寄りのガソリンスタンドやディーラーに行くだけで済みます。購入時だけでなく定期的な用事もいかに楽が出来るか、という点も判定ポイントです。

2.

車検付き

サブスク・リースのもう一つのメリットは、車両代や税金を分割することで月々の支払いを抑え、車検などの急な出費を避けられること。

よって、車検やメンテナンスが付いていないリースは、今回は対象外としました。

3.

月額最安値は判断基準に入れない

カーリースなら月額5,500円~!という広告をよく見かけますが、実際はボーナス払いを利用した換算であることがほとんどです。ボーナス払いとは、夏・冬の年2回、ボーナス月にまとまった金額を支払うことで普段の月々支払い額を抑えるもの。月額が5,000円前後の場合、ボーナス月に5万円以上の負担をしている計算になることが多いです。

以下は、「ダイハツ ミライース L」をカーコンカーリースでリース契約した場合の支払い例です。

もろコミ9(9年契約)

・ボーナス併用払い 月額8,000円/ボーナス月加算額43,230円(年2回)

・均等払い 月額15,620円

もろコミ7(7年契約)

・ボーナス併用払い 月額8,000円/ボーナス月加算額57,530円(年2回)

・均等払い 月額18,040円

(参考:https://morokomi.carcon.co.jp/mag/article/202105570/)

ボーナス月の負担額を見ると、いくら月額が安くても、年2回、必ずまとまった出費があるのは否めません。

また、カーリースの場合、自賠責保険が月額料金に含まれることはあっても、任意保険は含まれていない場合が多いです。その場合は別途契約が必要になるため、実際の利用時にはリース代よりも多くの出費があります。任意保険付きのサブスクの方が、月額が抑えられる場合もあるということです。

先述しましたが、今回は「クルマのサブスク」の月々の支払いを抑え、急な出費を避けるメリットにフォーカスします。そのため、リース契約のみの月額料金がいかに抑えられるか、という点は判断基準から除外します。


ガソリン割付き!新車ならENEOS

第3位は、ENEOS新車のサブスクです!

大手ガソリンスタンドとして知られるENEOSが提供するカーリースです。

選定理由は、全国のENEOSでメンテナンスが可能であること。全国展開しているENEOSなら、引越や出先など、どこにいてもメンテナンスが受けられます。定期的な用事がお家の近くで済ませられるのは楽ですね!更に、サブスク契約者なら給油割引(5円/L)を受けられます。クルマのサブスクを利用しても、ガソリン代と駐車場代は定額に含まれないため、割引が入るのは嬉しいポイントです。

月額料金に含まれるのは、車両代、車検代、定期メンテナンス費用、自賠責保険、税金、オイルやタイヤなどの消耗品交換、故障修理費、ロードサービスなど。任意保険は別途契約が必要です。

ENEOSが提供しているプランは2つあります。

1.

「えらべるプラン」

「えらべるプラン」は、国産全車種を取り扱い、頭金やボーナス払いも設定でき、リース期間は3,5,7年のいずれか、月間走行制限距離も1,000/1,500/2,000/3,000kmのいずれかから、様々な要素を自分好みに選べるプランです。オプション装備(カーナビやETCなど)も任意です。

2.

「のりかえプラン」

「のりかえプラン」は、対象車種のみを取り扱い、頭金やボーナス払いは不可、リース期間は5年契約のみ、月間走行制限距離は1,000/1,500kmのいずれか、オプション装備は標準装備です。こちらは契約中3~4年目の2年間は乗り替えが可能で、追加料金なしで新車に再契約することができるプランです。

自分に必要なものを吟味したいなら「えらべるプラン」、ライフスタイルの変化に合わせた対応が必要なら「のりかえプラン」と、ご自身に合った契約方法を選択できます。

メンテナンスが3種類あり、好みに合わせて選ぶことが出来ます。価格が一番安い「シンプルパック」は、税金とロードサービス、車検・法定点検のみ。グレードを1つ上げた「ライトパック」は、更にオイル交換が追加。最もサービスが充実した「フルサポートパック」は、代車や故障修理、タイヤなどを含む消耗品の交換もセットです。

検討ポイントは3点です。

1.

契約がWEB完結ではない

見積もりとリース審査の申し込みはWEB上で行えますが、契約手続きと納車に店舗来店が必須です。自宅近くに店舗がないと、少し手間がかかります。

2.

任意保険は別途契約

自賠責保険は含まれますが、月額料金に任意保険料は含まれないため、別途で契約が必要です。月々の支払いは、任意保険料を含めて考慮する必要があります。

3.

契約満了後は返却のみ

契約期間が満了した後は、クルマを返却することが必須です。買取りや契約期間の延長もできず、乗り替え割もないため、選択肢やサポートが少ないです。ただし返却手続きのほぼ全てをおまかせにできるので、返却を選択する場合の手間はほとんどありません。


提携業者国内最大級!カーリース・カルモくん

第2位に選ばれたのは、おトクにマイカー 定額カルモくんです!

カルモくんは、国産メーカー新車、中古車からクルマが選択できるカーリースです。2018年からサービスを開始し、5年間で累計登録者が15万人を突破するほど人気を集めています。

選定理由は、車検やメンテナンスを受ける業者が幅広いこと。車検は近所のディーラーやなじみの整備工場で受けられます。メンテナンスや点検は、ディーラーや大手ガソリンスタンド、カー用品店など全国30,000店以上のご利用可能店舗で利用できます。提携業者でなくても、ご相談の上利用可能になることもあります。メンテナンスなど、定期的な用事が最寄りで済ませられるので、手間も時間も節約できます。メンテナンス工場の指定がないため、馴染みの工場でも、最寄りの工場でもOK。万が一トラブルがあっても別の店舗を利用する選択肢があるので安心です。

また、カルモくんはクルマ選びからご契約まで、すべてWEB上でできます。ネット割で最大49,500円の割引を受けられたり、ギフトカードが当たるキャンペーンなども開催していたりすることがあります。契約後は最短3週間でご自宅に届くため、全てお家で済ませることができます。

月額料金に含まれるのは、車両本体価格、自賠責保険料、税金、登録諸費用、仲介手数料、車検代、メンテナンス代、原状回復費用です。任意保険は別途契約が必要です。契約期間は1年~11年。7年以上契約の方は、契約満了後にそのままもらえるプランにすることもできます。走行制限距離は月1,500km。中途解約は原則不可です。

メンテナンスプランはプラチナ、ゴールド、シルバーの3つあり、価格もプランに合わせたものですので、ご自身に合わせたプランを契約できます。プラチナはオイルやタイヤなどの消耗品交換やメーカー保証の延長があるプランです。ゴールドはプラチナから延長保証(特別保証)を除いたプラン、シルバーはゴールドから更に一部消耗品の交換を引いたプランです。

検討ポイントは3点です。

1.

契約がWEB完結ではない

ENEOSと同様、こちらも自賠責保険は込みですが、月額料金に任意保険料は含まれないため、別途で契約が必要です。月々の支払いは、任意保険料を含めて考慮する必要があります。

2.

中途解約ができない

一般的なカーリース同様、契約途中の乗り替えはできません、中途解約する場合は、規定損害金を支払う必要があります。

3.

「もらえるプラン」選択は契約時まで

7年以上契約の方は、リースしたクルマを自分のモノにすることができます。しかし見積もり時か契約時に「もらえるプラン」を選択しなければ、ご利用期間中にリースしたクルマを気に入っても後から変更はできません。


安心と信頼のトヨタ発!KINTO

栄えある第1位に選ばれたのは、KINTOです!

KINTOは、トヨタの人気車種やレクサスの一部車両の新車を提供する、トヨタ系企業発のクルマのサブスクです。

選定理由は、任意保険も込み込みなこと!別途契約の必要がありません。更に、申し込みから契約まですべてWEB上で済ませることができます。車検・メンテナンスは全国のトヨタディーラーで対応しており、引越しや出先でも、お近くの店舗に行くだけ。契約満了後も、店舗にクルマを返却するだけで済みます。お申し込みから返却まで、欲しいサービスが全て込み込みで楽ができるのが、KINTOの魅力です。

月額料金に含まれるのは、車両代、オプション代、登録諸費用、自動車税、任意保険、車検(5年以上)、定期メンテナンス費用、故障修理、ロードサービス、油脂類の交換・補充、所定の消耗品の交換など・・・。トヨタ系の正規企業だけあって、手厚いサポートが充実しています。ロードサービスまでオプションに含まれるので、もしもの時も、そうでない時も、安心してクルマを利用することができます。

提供しているプランは2つです。

1.

「初期費用フリープラン」

1つ目は「初期費用フリープラン」。その名の通り、初期費用0円で3・5・7年の契約が選択できます。一定の手数料で車を乗り換えができる「のりかえGO」が使えるため、契約期間満了後にすぐ新車に乗り替えることができます。

2.

「解約金フリープラン」

2つ目は「解約金フリープラン」。契約期間は3年のみ(再契約は可能)。月額5ヵ月分相当の初期費用が必要ですが、解約金は0円です。万が一ライフスタイルが変化して契約期間中にクルマを返却したくなっても追加で費用がかかりません。逆に契約車両に長く乗りたくなった場合も、再契約で長く乗り続けることが可能です。

どちらの契約でもwebだけで申し込み~契約まで完了し、1.5ヵ月ほどで販売店に納車されます。月間走行距離は月1,500kmまでで、契約期間後は返却・再契約しかできません。

検討ポイントは3点。

1.

車種がトヨタ車とレクサス車しかない

トヨタ系企業のサブスクであるため、カーリースなどと比べると車種が少なめです。        

2.

契約中の任意保険を継続できない

既に契約中の任意保険がある場合、KINTOの契約の際に中断・解約をする必要があるため、手続きは自分でする必要があります。

3.

任意保険なしのサブスク+別途で任意保険を契約した方が安い場合がある

KINTOは保証が多い分、もっと安くできる手段があるかもしれません。

たとえば、KINTOの任意保険は全ての利用者に同じ料金のため、ゴールド免許の方はゴールド免許割引のある任意保険を利用した方が、総額を安くできる場合があります。また、KINTOはカーシェアリングの補償も必ず入っています。実際にシェアする機会が少ない方は、保険料を余分に支払い続けることになります。必要外のオプションを除いた最小限の契約で済ませた場合、月々のお支払いがもっと抑えられるかもしれません。(※)

ただし、上記のサービスがKINTOの月料金にどれだけ含まれているかは分からないため、実際にお見積もりをしなければ損得の算定はできません。少しでも安くしたい方は、以上のことを踏まえた上で比較・検討してみてください。

※KINTOは、ご自身が他の方のクルマを乗る際には補償がつきません。他サービスで1日だけカーシェアの補償がつく「ワンデーシェアリング保険」や、ご自身が他の方のクルマを乗った際に補償される「他車運転特約」というものが基本オプションの任意保険もあるので、任意保険なしのサブスク+オプション付き任意保険の方がおトクにできる場合もあります。


まとめ

以上、クルマのサブスク(カーリース)のランキングでした。

クルマは月々定額で、「所有しない」時代。クルマのサブスクなら、全部込み込みで契約も楽だから、クルマに関わる面倒な手続きや急な出費に悩まされなくて済みます。

サブスクを展開する企業は様々なお客様のニーズに合わせ、多様なサービスを提供しています。任意保険付きや契約期間、メンテナンスパックに車種、走行距離など、重視するポイントを見極めて、自分にぴったりのサブスクを見つけてみてくださいね。

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