昭和には、当たり前だったクルマの装備10選

クルマの進化は、日進月歩。昭和の時代に普及が考えられなかった、「電気自動車」、「自動運転」、これらが当たり前になった、この令和の時代。昭和の時代を謳歌した、団塊世代、しらけ世代、新人類世代が、懐かしく思う「昭和には当たり前だったクルマの装備」を振り返ってみましょう。


①三角窓

フロントドアウィンドウの前寄りに、回転式で開け閉めができる三角形をした窓が装着されていました。この窓を開ける事で外気を取り入れることができるため、クーラーやエアコンが標準装備されてない時代には大変重宝しました。


②速度警告アラーム

当時のカタログが残っていないので正式名称がわかりませんが、時速100kmを超えると、「キンコン」とチャイムの警告音が鳴りました。


③プッシュ式選曲ボタンラジオ

当時のカーラジオの主流は、AMラジオ(1スピーカー)。ラジオのフロントパネルの左右に2つのダイヤルと、5つのプッシュボタン。右のダイヤルは電源とボリューム兼用。左のダイヤルは選局するチューニングダイヤル。5つあるプッシュボタンは、お気に入りのラジオ局のメモリーボタン。上級モデルは、FMも聞ける2スピーカーとカセットデッキでした。


④ハンドル操作が重たい

パワーステアリングが標準装備されている時代ではありません。パワステが普及しだすと、パワステが無い車は「重ステ」と呼ばれることもありました。


⑤愛車セットの定番「レースハーフカバー」「毛バタキ」

新車購入時には愛車セットというパック商品が用意されていました。そのパック商品の中には、「ハーフレースカバー」、「毛バタキ」という商品がセットされていることがありました。当時のクルマのシートは黒っぽいビニール製が多く、見栄えは質素な感じでした。クルマは家の次に高い買い物なので、レースハーフカバーは物を大事にする日本人の感性から、シートを保護する目的、また高級感を演出する目的もあったのでしょうか。現在は、タクシーでしか、その装着を見ることはできません。

毛バタキは、クルマのボディについたホコリなどを取り除くために使用する掃除道具です。取っ手の先に、ニワトリやダチョウなどの羽がついていて、その形を例えるとしたら、大きな猫じゃらしです。掃除の仕方は、毛バタキをクルクルと回転させながらクルマのボディを、そっと撫でてホコリを取ります。現在は、セルフ洗車機やボディコーティングの普及で、毛バタキの需要は少なくなりました。


⑥チョークレバー

現在主流のコンピューターで制御するエンジンになる前には、チョークレバーが装備されていました。どういう時に使うかというと、エンジンがかかりにくい冬期に使用します。簡単に説明すると空気の量を調整する装置で、チョークのつまみを引っ張ると、空気が入ってくる部分を塞ぎ吸入する空気量が少なくなることで、燃料が濃くなり、エンジンがかかりやすくなる装置です。現在、チョークレバーがついているクルマは無いと思います。クルマ以外ですと、草刈り機やチェーンソーなどについています。


⑦灰皿/シガーライター

この2つのアイテムは、喫煙率が低下したことに合わせ、受動喫煙に対する配慮や、タバコの匂いなどを考慮したマナー意識が高まる風潮で、純正装着される意味が薄れ、今では販売会社オプションという位置づけになりました。同じように、電車やバスからも灰皿が消えていきました。シガーラターとは、車内で喫煙する際、ライター代わりにタバコに火を点ける装備の事です。


⑧ロッドアンテナ

ラジオを聞くため、棒状の伸縮できる形状のアンテナが装着されていました。基本は手で動かしていましたが、上級車種は電動で動くタイプもありました。現在は、窓に貼るフィルムアンテナ、ルーフにつくシャークアンテナの普及で、その姿を見ることは少なくなりました。


⑨スパイクタイヤ

凍結路での走行性能を向上させるため、タイヤのトレッド(タイヤが路面と接触する部分のゴム層の面)表面に金属などで作られた滑り止めのピンを打ち込んだタイヤです。積雪地の冬用タイヤの主流であったスパイクタイヤは、路面が乾くとタイヤに打ち込んだピンが、道路のアスファルトを削るため粉塵公害の原因となってしまうため、国は「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」を1990年に公布し、禁止規定を1991年4月1日に施行しました。


フェンダーミラー

クルマのフロントタイヤ周辺を覆うフェンダーパネルの上に取り付けられた後方確認用のミラーのことです。通常は車のフロントに左右対称に設置されています。最近ではフェンダーミラーを使用する車は減っていますが、タクシーに装備されていることがあります。


最後に

昭和当時の現存するカタログが無く、著作権許諾を得た写真素材も無いため、言葉だけの説明になってしまいました。あなたの記憶に残っている「昭和には当たり前だったクルマの装備」、いくつありましたか?

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