出会いを大切にし、今を楽しむ。
鮮やかな色合いと、本物のような柔らかな質感。
生花を美しい状態のまま加工して作られる、プリザーブドフラワー。
一般的には茎の部分をワイヤリングし、花器にアレンジメントをするクラフトです。
今はブーケやリースに限らず、たくさんのバリエーションで楽しむことができます。
華やかで色とりどりのバラの花が並べられた、中神さんのレッスンにお邪魔しました。
―プリザーブドフラワーとの出会いは?
子どもが入園して寂しくなり、仕事にできて楽しめることを探していたときに出会ってしまったので。生花は枯らしてしまうのですが、枯れないってすごい!と感動したのを覚えています。
―プリザーブドフラワーはたくさんの種類があるんですね!
花の種類は限られますが、色の種類はとてもたくさんあります。ピンクだけでも何種類もあって、最近はグラデーションも人気です。色を選ぶこと、自分だけのものができることを楽しんでいただけたらと思っています。
この日は、母の日にプレゼントするアレンジメント。
飾るお花の色が決まったら、さっそく作業にはいります。
英字紙の上で作業、とてもおしゃれ!
まずは、オアシスという乾いたスポンジを花器に合わせてカット。
ボンドとグルーでしっかり留めます。
次はワイヤリング。
プリザーブドフラワーは茎がないため、細いワイヤー(針金)で代わりを作ります。
ひとつずつ、ひとつずつ巻く地道な作業。
困ったときは、中神さんが妖精のようにお手伝いもしてくれます。
そして、肝心のフラワーアレンジ。
モス(プリザーブドフラワー加工の施された苔)をしきつめ、花を挿していきます。
なかなか、位置が定まらない…と中神さんの的確なアドバイスが。
花、葉の向き、バランスの微調整が続きます。
仕上がりはこちら。
どちらも個性がある、素敵な母の日のプレゼントに。
最後に中神さんがラッピングをしてくださって完成。
皆さんで写真を撮り、楽しいレッスンの時間はあっという間でした。
―レッスンやオーダーだけでなく、ご自身の作品も作られたりはしますか?
日本最大級の花の祭典「フラワードリーム」に作品を出しています。作りたい作品を思い浮かべて、絵やメモを書きながら作成します。
初めは「作りたい」だけで挑戦していましたが、入選するには少し違うのかな?と気づき、デザインを試行錯誤。そうしたら、続けて入選することができるようになりました。
自分のイメージしたものばかりだと、偏ったものになり…なので、レッスンで生徒さんの色選びや合わせ方、アレンジの仕方などみていると私が勉強になっています。
―プリザーブドフラワー以外に好きなことはありますか?
食べることが好きです。パン教室に通っていて、続けるために資格も取得しました。
フラワーケーキの資格も取ったので、今後も活用できればと思います。
気になることにはとことん、きっかけは‘必然’に起こるものかもしれません。
中神さんの笑顔のひみつは、好きで溢れていることかも。
とにかく‘今を楽しむ’気持ちを大切にして欲しい、と先輩ママからのアドバイスです。
※こちらは2019年に取材したものです。