クルマの「登録」って何?
自動車の「登録」をご存じですか?
道路を走っているクルマはすべて登録の手続きがなされています。
あまり聞きなじみがないかもしれませんが、登録は自動車販売業界にとって重要なワードです。 ここでは、登録とは一体何なのか、カーライフにどう関係するのかご説明します。
そもそも「登録」とは?
登録とは、簡単に言うと
・どんな車なのか
・誰が所有者なのか
を国(運輸支局等)に申請をすることです。
クルマは、登録をせずに公道を走ることができません。
登録を行い、車検証の発行とナンバープレートの取付がなされ、やっと公道を走れる状態になるのです。
登録は、クルマにとって必要不可欠な手続きであるのに聞きなじみのない理由は、多くの場合、購入先のディーラーが代行して登録の手続きを行うためです。
クルマを購入すると、ディーラーから「印鑑証明」や「住民票」などの準備をお願いされますが、それは登録のための必要書類だからです。
「登録」のタイミング
新車を購入した後の流れは、
①ディーラーはクルマを発注
②クルマが完成(納期により数ヶ月~1年以上かかることも)
③「登録」
④納車(登録から2週間程度)
となっています。
クルマが完成し、出荷されて初めて登録の手続きができるのです。
登録における手続き自体は、納車される際にはディーラーが代行してくれるので特に気にすることはないのですが、登録によりその後のカーライフに影響することがあります。
「登録」に影響すること:車検満了日
新車の場合、最初は3年、その後は2年ごとに受けなくてはならない車検。
その期間の基準になるのが、車検満了日です。車検満了日は、「登録日」から数えているのです。
例えば、2023年8月31日に初度登録した新車(自家用乗用車)の場合、3年後の2026年8月30日が初回車検の満了日となります。
車検は、車検満了日の45日前から受けることができます。
実際は45日以上前に受けることも可能ではありますが、次回の車検満了日が早まってしまうためオススメはしません。
例)車検満了日が8月30日のクルマ
・7月25日に車検を受ける
→車検満了日より45日以内なので、次回の車検満了日も同日の8月30日
・6月25日に車検を受ける
→車検満了日より45日以上前なので、次回の車検満了日は6月25日
車検満了日は、車を注文した日や納車した日ではないので注意。
また、中古車など登録し直している場合は、「初度登録年月日」と「登録年月日(車検満了日)」は同日ではない場合があります。
確実な車検満了日は、車検証や車検のステッカーに記載があるのでご確認ください。
「登録」に影響すること:年式
年式は、中古車で多く使用される言葉です。
クルマの年式とは、車を初めて「登録」をした年のことを指します。車検証の「初度登録年月」の欄で確認できます。
例えば、「2020年式の中古車」は、「2020年1月から12月の間に初度登録がなされたクルマ」という意味です。
いつ新規登録されたクルマなのかを見ると、それによりだいたいの仕様を知ることができます。
同じ車種であっても、時期によりクルマの装備や見た目ははかなり変わります。フルモデルチェンジやマイナーチェンジを行い、少しずつ仕様が変わっていくものだからです。
つまり、年式をみればだいたいどんな時期のどんな仕様のクルマだったか見当がつくのです。
しかし、中古車は年式”だけ”で見るのはあまりよいとは言えません。
確かに年式をみれば、そのクルマの新しさを示す指標にはなりますが、新しい年式でもかなり走行距離が伸びているものがあったり、逆に年式は少し古いけど距離は短いし、欲しい装備もついている中古車が見つかる!なんてこともあります。
中古車は、年式だけにとらわれず装備の内容や走行距離、内外装の状態など、実際にクルマを見て確かめることが大切です。
まとめ
登録に関わることについて説明しました。
登録は、クルマに様々な基準の日付になるなど、自動車販売業界では重要なワードなのです。
登録以外にもクルマの注文書や整備の説明では、普段は耳にしない言葉が頻出します。
聞きなれない言葉やご不明な点がありましたら、お気軽に私ども東愛知日産のスタッフにお尋ねください。
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