ガソリン車暴落のXデーに向けて

ガソリン車の新車販売が2030年代に禁止になると言われています。

二酸化炭素の排出と吸収を均衡にするカーボンニュートラルの達成のために、電動車(電気自動車・ハイブリッド)の普及を進める狙いですね。

新車での販売はされなくなりますが、中古車であればガソリン車でも購入できます。

しかしながら、ガソリン車がこれまでと同じように流通するかと言われると、必ずしもその通りではないと思います。

今回は、2030年に向け、ガソリン車の相場や、クルマとのこれからの向き合い方について解説していきます。


ガソリン車って規制される!?

政府が掲げた「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」の中には、2050年に自動車の生産、利用、廃棄を通じた CO₂ゼロを目指すというものがあります。

ここにある「利用」は文字通り、自動車を走らせることによってCO₂が生まれることを指します。

つまり今後、新車販売だけでなくガソリン車が道路を走れなくなる可能性もあるわけですね。

実際に、環境に与える影響から走行を規制された例があります。

それが、2003年の10月より施行された「ディーゼル車規制条例」。

首都圏において、環境規制基準に適合しないディーゼル車の走行を禁止するものです。

対象地域内においては、走行ができないのはもちろん、車検や新車登録も出来なくなります。

ディーゼル車のようにガソリン車を規制することで、CO₂ゼロに向けた電動車の普及を行うことだって考えられますね。


私たちの今のクルマはどうなる?

さて、そのように電動車が普及していった場合、ガソリン車の価値はどうなるでしょうか。

クルマの価値は、プレミアがつかない限り全て、年式が経つほど価値が下がっていきます。

バッテリーやタイヤなどの劣化、新型と比べた際の装備の見劣りが理由ですね。

さらに、物の価値は需要と供給で成り立ちますので、需要の下がったガソリン中古車の価格相場は当然落ちます。

新しいガソリン車が作られない以上、装備の新しいものを購入しようとすれば電動車に替えるほかありませんからね。

このガソリン車の価値は、先ほどのガソリン車の規制が発表されれば暴落し、そうでなくとも販売停止に近づくにつれて確実に落ちていくと考えられます。

そんな形で、ガソリン車の価値低下が予想できる現状。

そして、今のガソリン車に今後も乗り続けたいなら?

そんな疑問に対して、ひとつずつ提案していきます。


もし、今ガソリン車を買うなら?

今ガソリン車を購入するなら、間違いなく「残価設定クレジットローン」での購入をお勧めします。

残価設定クレジットローン(以下残クレ)とは、購入契約時にあらかじめ、最終回支払額を「残価」として設定し、購入金額から残価を引いた金額を月々支払っていくクレジットローンです。

残クレで購入したほうがいい理由を説明していきます。

もし仮に、現金で購入し10年乗った場合、手放す2033年にはガソリン車の新車販売が規制された後です。

つまり、その頃には既にガソリン車の価格が低下している可能性が大いに考えられます。

10年後に次のクルマを購入する際、中古車の下取りは信頼できません。

残クレであれば、契約時にあらかじめ残価が決められており、下取り相場に左右されないのが特徴です。

購入金額から残価を差し引くため、月々の支払いが抑えられるだけでなく、事故や過走行がないのであれば最終回にクルマを返すだけで支払い終了です。

今クルマを購入し、残クレを5年契約したとすれば、クルマの購入は2028年。

そのころには、2030年に向けた電動車のラインナップも増えていることでしょう。

クルマを10年乗って乗りつぶすのは、それからでも遅くないのではないでしょうか。


今のガソリン車に今後も乗り続けたいなら?

一方で、今のクルマに愛着があり、お金をいくら掛けてでも乗り続けたい方もいるかと思います。

ガソリン車の走行が規制された場合、何をしても自分の愛車に乗ることは出来ないのでしょうか。

そんなことはありません。

ガソリン車のエンジンを外してバッテリーとモーターを設置する「コンバートEV」という手段があります。

走りこそエンジンとモーターとで違いはありますが、見た目は自分の愛車のまま、ガソリン車が規制されても乗り続けることが出来ます。

このコンバートEVは、国土交通省のガイドラインも整備されており、公道も問題なく走行できます。

現在は構造の関係からマニュアル車のコンバートが主ですが、技術が発達していけば今のクルマの機能を維持しながらコンバートすることも可能になるかもしれません。


まとめ

・遅かれ早かれガソリン車の価値の低下は避けられない

・今クルマを購入するなら、下取りに左右されない残クレでの購入

・思い出の愛車も、EVにコンバートすることで乗り続けられるかも

今回は、将来的なガソリン車の価値について解説していきました。

EVのコンバートをするにしても、現段階では新車を購入するのと同程度、下手するとそれ以上の金額がかかります。

肝心なことは、今のクルマを“価値”でみるか、“愛着”でみるか見極めることです

もし、今のクルマをコンバートするのは高い、と思うのであれば、少なからずクルマを金銭的価値で見ていることになります。

もしそうであれば、次回のクルマ購入の際は残価や下取相場を意識して検討してみてはいかがでしょうか。

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