現金一括払いはほんとに損?

あなたは次にクルマを買うなら、どんな支払い方法にしますか?

クルマ選びをしていると耳にする、残クレ、サブスクにリースといった支払い方法。ディーラーやネット検索でも、「現金一括で乗りつぶすのは損!これからは定額の時代!」といった風潮が見られます。

でも、月々支払いは利息もかかる分、現金一括払いと比べると損が大きい気がしますよね。なぜ、現金一括払いが損と言われるのでしょうか。


現金一括払いの特徴

メリット

1.

総支払額が安くなる

利息が発生しないため、同じ価格のクルマを買うなら総額が安くなります。また、ローンやサブスクと異なり、毎月の負担もありません。お金を支払うのが最初の一回で終わるため、心理的な安心感があります。

2.

クルマの所有者が自分になる

ローンや残クレ、サブスクの場合、所有者はディーラーやローン会社であることが多いです。一方で、現金一括払いで購入した場合は自分自身が所有者です。ただし、銀行のマイカーローンも所有者がご自身ですので、現金一括払いだけの特徴ではありません。

デメリット

1.

貯金が一気に減る

クルマの購入には本体価格に加えてオプション料金や諸費用(保険、税金など)がかかり、一度に高額の出費が伴います。怪我や病気、ライフスタイルの変化などでまとまったお金が欲しい際に、預貯金が少なく困る可能性があります。

2.

貯金額に応じて、クルマのランクを落とす必要が出てくる

支払い方法を現金一括払いに限定すると、手元の資金以上の買い物はできません。欲しいクルマやオプション、希望のグレードがあっても、予算内に収めるために諦めなければならない可能性があります。


「損」をしないための選択肢

現金一括払いは、総支払額を抑えて所有者になれるメリットがある一方で、貯蓄や予算を気にしなければいけないというデメリットがあることが分かりました。

預貯金が少ないことで急なトラブルに対応できなかったり、クルマの使い方が変わって買い替えようにも、査定額が安かったり・・・。

めまぐるしい昨今の社会状況の中で、CO2削減政策でガソリン車の需要が激減することや、先進技術の発展で中古車の価値がなくなることが想定されます。契約満了時に、購入時に想像していなかったリスクを負うことは決して他人事ではないのです。

利息の支払いは現時点で「目に見える損」ですが、このような将来起こりうる「見えない損」への不安は、クルマの購入に必ず伴うものなのでしょうか?毎日の生活に必要なクルマ。私たちは、お客様に後悔の残るクルマ選びをしてほしくありません。

そこで、現金一括払いで気になるデメリットをカバーできる他の支払い方法もご紹介します。

1.

カーローン

銀行やディーラー、クレジット会社にローンを組んで返していく方法です。もちろん分割払いですので利息はかかりますが、銀行のマイカーローンであれば所有者を自分にできたり、クレジットローンであれば支払い毎にポイントを溜めたりすることができます。

2.

残価設定型クレジットローン

クルマ購入時に、契約満了時のクルマの下取り想定額を残価(残存価値)として設定し、車両価格から残価を引いた金額を返済していく方法です。こちらも利息はかかりますし、残価精算をしない限り所有者はずっとディーラーのままです。返却後の査定時にクルマの価値が下がってしまうため、規定外の傷(規定は業者ごとに異なります)やカスタマイズを付けることはNGで、走行距離制限があります。しかし契約年数が短い傾向があり(3~5年が多い)、貯金額やライフスタイルに合わせた契約をすることでグレードや車種の選択に幅を持たせることができます。

3.

クルマのサブスク

残価設定型クレジットローンと同様に、クルマ返却時に想定される残価を算定し、残価を除いた額を分割する方法です。こちらも残価精算をして買取りをしない限り所有者は貸主であるカーディーラーやリース会社のままですので、返却や再リースをする場合は傷やカスタマイズ、走行距離などに注意が必要です。残価設定型クレジットローンとの大きな違いは、月々の支払いが割高になる分、車検などのオプションが付くことです。リース会社の提携業者によるオプションが付くので、車検も保険会社も全てお任せしたい方にオススメです。更に1年単位で契約できることが多いため、より細かくライフスタイルに合わせた契約ができます。


管理したいお金によって、支払い方を分けよう

こちらは、上記の支払い方法の特徴をまとめた表です。

クルマの支払い方法は多岐にわたっており、ライフプランや預貯金に応じて様々な選択肢から選べます。あなたが一番重視するものは何でしょうか?支払総額が安くなること、月々の支払いを抑えて将来に備えること、転勤などのライフスタイルに合わせて契約期間が自由に決められること。どれか一つでも、複数でも、必ずあなたにピッタリの選択肢があるはず。ご自身と向き合って、ぜひ後悔のないクルマ選びをしてくださいね。

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