スタッドレスタイヤのしまい方
東三河にお住まいの方で、スタッドレスタイヤをお持ちの方は、それほど多くは無いと思います。
NEXCO東日本の令和3年調査では、小型車の装着率は49.7%。
社用車やタクシーなどの営業車も含まれますので、個人でお持ちの方は少ないのかもしれません。
私たちが住んでいる東三河地区、豊橋/豊川/蒲郡の地域では、滅多に雪が積もることもありませんが、スキーやスノボなどの行楽に出かける為や、万が一に備えてご購入された方もおみえになると思います。
決して安くないスタッドレスタイヤ、冬シーズンが終わり夏用タイヤにはき替える際、しっかりケアしておくことがスタッドレスタイヤの長持ちにつながります。
ひと足早いですが、今回は「スタッドレスタイヤの保管方法」について、お話しします。
スタッドレスタイヤの保管方法
スタッドレスタイヤを保管するときは、基本的にはノーマルタイヤ(夏用タイヤ)の保管方法と同じです。
タイヤに残った水分や油分はゴムの変質の原因になるので、なるべく水洗いで汚れを落として、しっかり乾燥させてから保管してください。
保管場所は、風通しのよい冷暗所が最適。ストーブなどの熱源に近い場所は、ゴムの劣化を招くため避けてください。
また、直射日光や湿気、雨などの水もタイヤの大敵なので、ベランダなどで保管する際は、必ず遮光性のある防水のカバーをかけましょう。ご自宅に適切な収納場所がない場合は、「タイヤ保管サービス」を利用するのも手です。
もうひとつ注意したいのが、タイヤの色移り。タイヤを床やコンクリート上に直接置くと、タイヤの成分が染み出し、置き場所にタイヤの色が移ってしまうことがあります。床や壁などタイヤが触れる部分には、段ボールやベニヤ板をはさむといいですよ。
これだけはやってはいけないNGポイント3点
1.
ホイールが装着されている状態での縦積み
ホイールが装着されたままで保管する場合、タイヤを横に寝かせて積み上げる「横置き」がおすすめです。
ホイールが装着されたタイヤはかなり重量があります。接地面を広く取れる横置きであれば重量が分散でき、縦置きにありがちなホイールの重みで接地するトレッド面が変形するなどの心配がありません。このとき空気圧は、適正空気圧の半分程度にしておくことがポイントです。
2.
タイヤを洗わずに保管すること
先ども触れましたが、タイヤを保管する上での大敵は水と油。
タイヤに残った泥などをそのままにしておくと、劣化の原因になるだけでなく、保管場所まで汚れてしまいます。タイヤの溝のすみずみまできれいに洗浄してください。
3.
ワックスやクリーナーの使用
タイヤを美しく見せようと、ついつい使いたくなるタイヤワックスやクリーナーですが、成分によってはタイヤにダメージを与えてしまうこともあります。タイヤの洗浄は「水洗い」が基本です。
丁寧に保管すればタイヤが長持ちするだけでなく、次のシーズンの履き替えも、よりスムーズになります。スタッドレスタイヤをお持ちの方は、ぜひ今回紹介したポイントを参考にしてみてください。
スタッドレスタイヤの寿命
最後に、スタッドレスタイヤの寿命のお話をします。寿命がきているスタッドレスタイヤの症状は以下の通りです。
1.
プラットホームが露出している
プラットホームはスタッドレスの使用限度を示すサインで、新品タイヤが50%摩耗したことを示す段差です。
プラットホームが露出したスタッドレスタイヤで、雪道や凍結路を走行するとスリップする危険性が高まるため、冬用タイヤとしての使用はできません。
2.
ひび割れがひどい
大きな亀裂が入っていたり、ひどくひび割れていたりするスタッドレスタイヤは、パンクやバーストの危険性があります。
3.
タイヤの形が変形している
摩耗が偏ってしまい変形してしまっている場合は、タイヤのグリップ力も低下しておりスリップ事故などが起こりやすくなってしまいます
上の症状にひとつでも当てはまった場合は、新しいスタッドレスタイヤを購入した方が安心です。
また、縁石などにぶつけた衝撃でスタッドレスタイヤのサイドウォール(タイヤの側面)が変形している場合は、走行中にバーストを起こす可能性が高いため、ただちに交換が必要です。
スタッドレスタイヤを夏タイヤに交換する段階で、これらの症状に気づいたら、来シーズンは新しいスタッドレスタイヤを購入しましょう。
スタッドレスタイヤの寿命は製造から約5年といわれるのは、ゴムでできたタイヤが紫外線などの影響で徐々に硬化、劣化するためです。古くなれば、ひび割れが発生し、最悪の場合はバーストと呼ばれる破裂現象を起こしてしまうため、大変危険です。
雪道や凍結道を安全に走るためのスタッドレスタイヤ、保管方法だけでタイヤの寿命が変わってくるので、しまい方の見直しをお願いします。
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