人気のハイブリッド車 あえて言う5つのデメリット
「クルマ買うならハイブリッド!」と決めている方は多いと思いますが、ハイブリッドにも種類がある事をご存知でしたか?
ハイブリッドには、大きく分けると3種類あります。
◎ストロング(スプリット)ハイブリッド
走行状態に応じて、エンジンとモーター、それぞれ効率の良い動力を使い分けることで、好燃費を実現します。
◎マイルドハイブリッド
「モーター機能付きオルタネーター(発電装置)」を搭載したシステム。モーターは、あくまでも加速時や減速時をサポートする機能のみで、通常走行はエンジンの動力を使用します。
◎プラグインハイブリッド
外部からの充電ができ、モーターのみで走行できるのが特徴です。充電した電気を使い切っても、エンジン動力で走行可能です。
このような3種類のハイブリッド車。
一般社団法人日本自動車販売店協会連合会の2023年4月~2024年2月の統計データでは、乗用車のハイブリッド比率は52.7%、ガソリン車比率は40.3%となっており、ハイブリッド車の方がガソリン車より多くのユーザーに支持されていることが分かります。
このデータは新車乗用車販売で軽自動車は含まれない数字です。
※出典 http://www.jada.or.jp/data/month/m-fuel-hanbai/
とは言え、まだまだガソリン車販売比率も高いことから、ハイブリッド車に乗り替えられないユーザーも存在していらっしゃいます。
なぜ、乗りかえが進まないのか、その要因を考えてみましょう。
バッテリーの寿命
ハイブリッド車に搭載されているバッテリーには寿命があります。
ハイブリッド車は、エンジンとモーターの2つの動力を組み合わせて走行します。エンジンはガソリンなどの燃料で動きますが、モーターは電気で動きます。
一般的な車載用バッテリーとは別に大容量のバッテリーが必要です。
このバッテリーには寿命があり、時間経過とともに交換しなければならないケースもあります。
電気を使用するモーターに負荷をかける様な運転方法では、バッテリーの劣化が進み走行距離10万キロで交換が必要となるケースもあるそうです。
しかし、現在ではバッテリー性能の向上により寿命は伸びており、交換が不要なケースがほとんどと聞いています。
ハイブリッドシステムの故障
ハイブリッド車は、一般的な自動車にはない高圧バッテリーや、モーター、モーターに電流を伝える制御システムなど、特殊な機構が搭載されています。
また、エンジンの動力で発電する発電装置、エンジンとモーターの動力をコントロールする機能、減速時に発電する回生ブレーキシステムなど部品点数が多く、故障するリスクが高くなり、交換部品代も高くなる可能性があります。
車体価格が高い
ガソリン車に比べ、割高になります。
ハイブリッド車にはガソリン車には装着されない特殊な機器が数多く使用・搭載されており、個々の部品が高価です。
そして、部品点数も多くなるためガソリン車と比べてハイブリッド車は車両価格が高くなります。
冬場の燃費が悪い
冬の季節、ガソリン車はエンジンで発生した熱を利用して車内を温めます。
そのため、夏場のエアコンと違って暖房を入れてもほとんど燃費に影響しません。
一方、ハイブリッド車は、低速域ではモーターのみで走行しますが、ヒーターを入れると熱が必要になるため発進時からエンジンを動かすため、燃費が悪くなりがちです。
車内スペースが少し狭くなる
多くのハイブリッド車は、ガソリン車と同様の装備に加えて、発電機がエンジンルーム内に装備、また高圧バッテリーは座席やトランクの下に設置しているため、車内のスペースが狭くなる傾向があります。
ハイブリッド購入は損なのか?
とは言え、ハイブリッド車は多くのユーザーに選ばれています。
その理由は、『優れた燃費性能(車種によりますがガソリン車の1.5倍の燃費)』、購入時の諸費用『エコカー減税の適用(性能に応じて新車購入時と初回車検時の自動車重量税を軽減する制度)』、『エンジンが長持ちする(エンジンへの負担が少ないので長持ちする)』などのメリットもあります。
ご注意いただきたいのは、新車でなく中古車でハイブリッド車を購入される場合です。
中古車のハイブリッド車は走行距離が多い、いわゆる「多走行車」を多く見受けることが有ります。
メインバッテリーや足回り、タイヤなどの状態に注意する必要があります。
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