知っておきたい!新車購入にかかる税金

クルマを購入するときには、クルマの代金以外に諸費用がかかります。そこに含まれているのが税金です。

新車購入時にはいくつかの税金がかかりますし、普段馴染みのないものなので曖昧な方も多いかもしれません。

今回は、新車を購入した際にかかる税金についてご紹介します。


クルマを購入するときに支払う税金

クルマを購入すると、クルマ自体の代金以外に諸費用がかかります。必要な税金は諸費用に含まれています。

まず、新車購入に必要な税金3つを説明します。

①自動車税…「総排気量が少ないほど安い」

毎年5月に支払う自動車税は、総排気量によって税額が決まります。500CC毎に税額が上がることになっています。

新車購入時は、新車新規登録月により月割りで支払うことになっています。軽自動車は、月割での支払いはできません。

②自動車重量税…「自動車総重量が軽いほど安い」

重量税は、名前の通り車両重量によって決まる税金です。0.5tごとに税額が上がっていきます。

③環境性能割…「燃費が良いほど安い」

環境性能割は、車両の取得価格(車両本体価格+オプション価格等)に0~3%の課税がされます。この税率(0~3%)は、燃費性能等により決まります。軽自動車の場合は、0~2%の税率です。

これらの税金は、特例措置があります。例えば、自動車税は13年経つと税額が上がります。逆に、電気自動車など環境にやさしいクルマは、免税・減税がなされています。




同じクルマでも支払う税金が10万円も違う!?

新しくクルマを購入するときに、

①自動車税

②自動車重量税

③環境性能割

の3つの税金がかかるのですが、クルマによって納める金額が大きく異なります。

例えば、コンパクトカーとワンボックスで税金が違うのは、クルマのサイズが違うので容易に予想できますが、同じクルマ(車種)であっても納める額が違うことがあるのです。

今回は、日産セレナで比較してみましょう。

セレナには「ガソリン車」と「e-POWER車」の2種類販売されています。e-POWERとは、ハイブリッド車に分類され、ガソリン車に比べ燃費が良く環境にやさしいクルマです。

「セレナ ガソリン車」と「セレナe-POWER車」では、どのような税金の差があるのでしょうか。

・比較するクルマ

 セレナ e-POWER車セレナ ガソリン車
車両本体価格3,269,200円3,686,100円
グレードハイウェイスターV ※
メーカーオプションなし
ディーラーオプションなし
※装備には多少の違いがあります。

・かかる税金の比較(2024年度に自家用普通車として新車新規登録した場合)

 セレナ e-POWER車セレナ ガソリン車
①自動車税30,500円※36,000円※
②重量税0円49,200円
③環境性能割0円80,200円
合計30,500円165,400円
※今回は12ヶ月分の自動車税で比較します。本来、登録月により月割り計算されます。

なんと同じセレナでも、ガソリン車とe-POWER車では税額134,900円の差があるのです。

1.

自動車税 e-POWER車30,500円 / ガソリン車36,600円

自動車税は総排気量で決まります。

セレナガソリン車の排気量は、2,000CC。対して、セレナe-POWERの排気量は1,400CCのため、税額に差があります。

2.

自動車重量税 e-POWER車0円 / ガソリン車49,200円

自動車重量税は、クルマの総重量で税額が決まります。

セレナガソリン車(ハイウェイスターV)は1,690kg。セレナe-POWER(ハイウェイスターV)は1,810kg。両者とも同じ1,500kg~2,000kgクラスなのですが、ガソリン車は49,200円に対し、e-POWERは0円です。

この理由は、「エコカー減税」です。

セレナe-POWERは、「平成30年基準排出ガス50%低減レベル」かつ「令和4年度燃費基準+5%」を達成しているため、エコカー減税対象車にあたり、重量税が100%減税されるのです。

☞補足【エコカー減税】

聞き覚えのある「エコカー減税」は、自動車重量税についての特例措置です。

減税対象車両について、新車新規登録等を行った場合に限り、適用されます。

電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車、プラグインハイブリッド自動車については免税、さらに電気自動車は初回車検時も免税になります。ガソリン車は、排出ガス性能と燃費性能によって税率が軽減されます。

3.

環境性能割 e-POWER車0円 / ガソリン車80,200円

燃費の良さで税率が変わります。

e-POWERは「平成30年度燃費基準90%達成車」かつ「2030年度燃費基準90%」のなので税率0%、つまり支払い額は0円となるのです。

一方ガソリン車は、3%の課税となっています。

同じセレナであっても、ガソリン車とe-POWER(ハイブリッド車)ではこれだけ大きく差があるのですね。

ガソリン車よりもe-POWER車の方が車両本体価格は高額であるものの、意外にもその差額を税金が縮めてくれていることがわかります。

車両本体価格のみを見て選択肢を絞るより、実際に全体の見積りを出してもらった方が実際にかかる費用の比較ができます


まとめ

現在は、電気自動車、そしてハイブリッド車(e-POWER含む)などの環境にやさしいクルマは、免税・減税の対象となり優遇されることが多く見られます。

今回は紹介しませんでしたが、愛知県の場合、新車新規登録をした電気自動車は5年間自動車税を全額免除される特例措置があったりもします。

税金は、年度が変わると制度が変わることは珍しくなくかなりややこしいです。

今回挙げた例のように、同じクルマであったとしても、ガソリン車とハイブリッド車(e-POWER車)の違いや、燃費の良さなどでかかる税金額が変わることもあります。

何かご不明な点等ございましたら、お気軽に東愛知日産のスタッフまでお尋ねください。

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